これだけは押さえておきたい!介護ベッド各部の名称と特徴・役割

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介護ベッドは色々な部品から構成されていて、それぞれに役割があります。また、オプション類を併用することで、より快適に過ごせるようにもなります。各部の名称や役割を押さえておくと、販売店の説明を理解しやすくなり購入の検討をする際の介護ベッド選びに役立ちますし、購入前に知っていると知らないとで商品選びに差が出てきます。
ここでは介護ベッドとオプション類の名称と役割についてご紹介しますのでご参考になりましたら幸いです。

 

※画像はパラマウントベッド製「楽匠Z」セーフティーラウンドボードです。

ボトム

主に4~5枚に分割されており、材質は金属や樹脂等があります。リモコン操作でモーターが稼働しボトムが動くことにより背もたれや足のリクライニングが可能となります。この上に敷くマットレスの通気性を考慮してボトム自体はメッシュ状になっていたり穴が開いていたりします。腰から膝までのボトムの長さをご利用者に合わせて調整できるものもあります。

※画像【左】はパラマウントベッド製「楽匠Z」用のリモコン、画像【右】はプラッツ製「ミオレット2」用のリモコンです。

リモコン

ボタンで操作を行うことが出来ます。ボタンの数は介護ベッドの機能により異なります。フックが付いておりサイドレールやボードに掛けておくことが出来るものがほとんどです。何かの拍子に誤ってボタンが押されてしまわないような工夫がされているものもあります。ボタンの表示が利用する方にとってわかりやすいか、持ちやすい形状になっているかも確認しておくといいでしょう。

※画像はパラマウントベッド製「楽匠Z」セーフティーラウンドボードです。

ヘッドボード・フットボード

頭側のボードがヘッドボード、足側のボードがフットボードとなります。それぞれ移動する際などに掴まって伝え歩きの支えにもなり、商品によってはつかまりやすい形状になっている介護ベッドもあります。マットレスや布団等のずれ防止、落下防止の役割もあります。

※画像はパラマウントベッド製「楽匠Z」木製ボードです。

木調タイプのものと樹脂タイプのものとがあり、木調タイプだと介護ベッドをお部屋に置いても違和感がありません。樹脂タイプだと木製のボードよりも軽量というメリットがあります。

※画像はプラッツ製「ケアレットフォルテⅡ」宮付タイプです。

ヘッドボードに厚みをもたせて棚状になっている商品(宮付タイプ)もあり、宮付タイプではめがねやティッシュ等のちょっとしたものを置くことが出来ます。

軽度用のものにはフットボードが低いものもあり、一般的なベッドと同様にマットレス面とほぼ変わらない高さのものもあります。ボードが着脱できるものは、寝た状態のまま洗髪する際等に取り外すこともあります。

 

※画像はパラマウントベッド製マットレスです。
※上から「ポケットコイルスプリングマットレス(型番KE-451)」、「ストレッチスリムマットレス(型番KE-773S)」、「ストレッチフィットマットレス(型番KE-783S)」、「ここちあ結起 Slim(型番KE-923HS)」です。

マットレス

ボトムの上にマットレスを敷いてシーツ類を被せてその上に寝ます。介護ベッドを利用する上で、ご利用者の寝心地を最も左右するものがマットレスであり、硬めのもの、軟らかめのもの、薄めのもの、厚いもの、通気タイプ、防水タイプなど様々な種類があります。リクライニングの動きに合うようにつくられており、介護ベッド用のマットレスは折りたたみは出来ません。

※画像はプラッツ製のサイドレール(型番PA505-75・PA505-75S)です。

サイドレール

ご利用者の落下防止、寝具のずれや落下を防止する役割があります。寝返りや起き上がりの際につかまって支えとして利用できますが、差し込み穴に差しこまれているだけなのでぐらつきはあります。軽くつかまる程度なら問題ありませんが、しっかりとした支えが必要な場合は介助バーをご使用ください。サイドレールのパイプとパイプとの隙間へ腕等が入って怪我をしてしまわないように専用のカバーが用意されているものもあります。

※画像はパラマウントベッド製「スイングアーム介助バー」です。
※サイドレール(型番KS-161Q)との組み合わせ

介助バー

開閉できるようになっており、乗り降りする側の頭側に取付け、立ち上がりの際などに掴まって支えになります。ボルトでベッドに固定されているのでしっかりとした体の支えになります。サイドレールと組み合わせて使用できます。介助バーのパイプとパイプとの隙間へ腕等が入って怪我をしてしまわないように専用のカバーが用意されているものもあります。メーカーや介護ベッドの種類によっては、取付け可能な介助バーがないものもありますので、介護ベッドを先に購入して後から介助バーを取付ける可能性があるという場合は注意が必要です。

※画像はパラマウントベッド製「ベッドサイドテーブル (型番KF-1920)」「オーバーベッドテーブル(型番KF-833SA)」「オーバーテーブル(型番KQ-060L)」です。

テーブル

食事や読書、書き物などに便利です。テーブルにはいくつか種類があります。

サイドテーブル(コの字型)

テーブルの片側に脚があり下にキャスターが付いています。天板の高さ調節が可能なものがほとんどです。テーブルのキャスター部をベッド下に差し込んで利用出来ますが、ベッド下の隙間が小さいベッドだとテーブルを差し込むことが出来ず、ベッドの脚部に干渉することがあり、その場合はベッド下を高くするためのオプション(ハイトスペーサー等)を併用する必要があります。ご利用者の足を床につけてベッドの端に腰かけた状態で利用することもできますが、その場合はテーブルの脚がご利用者の足と干渉する場合があります。テーブルの脚が片側のみのため、あまり重いものは天板に載せることが出来ません。

※画像はパラマウントベッド製「ベッドサイドテーブル (型番KF-1920)」です。

オーバーベッドテーブル(門型)

テーブルの両側に脚があり下にキャスターが付いており、ベッドをまたがせて使用します。天板の高さ調節が可能なものがほとんどです。

※画像はパラマウントベッド製「オーバーベッドテーブル(型番KF-833SA)」です。

オーバーテーブル(板型)

サイドレールの上に載せて使用します。高さ調節が出来ず、乗り降りの際には取り外す必要があります。

※画像はパラマウントベッド製「オーバーテーブル(型番KQ-060L)」です。

 

 

※画像はパラマウントベッド製のキャスター(型番KQ-P90C)です。

キャスター

本格的な介護ベッドとなるとキャスターの取付が可能な商品がほとんどです。介護ベッドはモーター付きのため重量があるのでちょっとの移動でも大変です。引きずると床に傷がついてしまうし、持ち上げるとなると最低2人は必要となり、手を掛ける場所を間違えるとベッドの破損につながることもあります。キャスターを取付ければ楽に移動することが出来、お掃除の際にも便利です。4個のキャスターのうち2個にストッパーが付いているものが多く、ベッドが動かないようにキャスターをロックできます。ストッパーのかけ忘れには注意が必要です。

※画像はパラマウントベッド製のマットレスパッド(型番KE-010)です。

マットレスパッド・ベッドパッド

マットレスの上に敷き使用します。ご利用者にとってマットレスが固いという場合にもパッドを敷くことで緩和されることがあります。汗や汚れからマットレスを守る役割もあります。

※画像はパラマウントベッド製のボックスシーツ(型番KE-011)です。

ボックスカバー・シーツ

マットレス自体は洗うことが出来ないものや、洗えるものでも自宅では洗えずに業者に依頼しなければならないものがほとんどです。そんなマットレスを覆い、マットレスの汚れを防ぎます。マットレスパッド・ベッドパッドを併用する場合は、マットレスにまずマットレスパッド・ベッドパッドを敷き、その上からボックスカバーやシーツで覆うようにセットします。外周がゴムになっているタイプや、1枚布になったフラットシーツタイプがあります。

※画像はパラマウントベッド製の防水シーツ(型番KE-017)です。

防水シーツ

失禁の際のマットレスへのしみ込みを防ぎます。腰の部分にのみ敷く部分タイプや、マットレスの上面全体を覆うベッドパッド型などがあります。部分タイプだと両サイドをマットレスに巻き込んで使用するため、様々なマットレスのサイズに対応可能です。ベッドパッド型だとマットレスの長さ・幅に近いものを選ぶ必要があります。

※画像はパラマウントベッド製の枕カバー(型番KE-012)です。

枕カバー

介護ベッド用の枕カバーはリクライニングしても落ちないようにマットレスの後ろに巻き込めるようになっています。

 

 

 

 

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